お知らせ

校長あいさつ

 

 

 本校は、聴覚に障がいのある幼児児童生徒を対象に、幼稚部、小学部、中学部、高等部(普通科・理容科)があり、今年度は、幼児児童生徒19名が在籍しています。在籍数は少ないのですが、個々の状態や発達の段階に応じた指導を行うとともに、校外での学習や交流及び共同学習などを計画的に組み入れ、幼児児童生徒の将来の生きがいにつながるよう教育活動を行っています。授業では、聴覚障がいに配慮した学習はもちろん、少人数の強みを生かした個に応じた学習を行うとともに、各部の児童や生徒全員が集まっての活動、児童会や生徒会の活動など、異年齢集団の活動の場を工夫し、子供たちの対人関係や社会性の向上にも努めています。
 本校は、明治40年(1907年)、当時、余土村村長であり、自らも視覚障がい者であった森恒太郎(盲天外)氏が、盲唖教育の必要性を痛感し、提唱されて、私立愛媛盲唖学校を設立したところから始まります。昭和4年に県立への移管、昭和23年には、盲・聾の分離がなされ、愛媛県立聾学校として愛媛の聾教育を一手に担い、昭和27年南予に宇和聾学校が設立されたことにより、愛媛県立松山聾学校としての歴史が始まりました。
 今年度117年目を迎える本校は、これまでの歴史と伝統を大切にしながら、社会の変化に対応して、一人ひとりを見つめる特別支援教育の充実を実践して参ります。そして、校訓である「強く、正しく、明るく」生き抜く力を養うために、また、地域のセンター的役割を果たすために、教職員が一丸となって取り組んでおります。
 これからも、保護者、同窓会、地域や関係団体の皆様のお力添えを受けながら、聴覚障がい教育の可能性を追求してまいりますので、皆様の御支援、御指導をお願い申し上げます。

 

愛媛県立松山聾学校長 川井 博樹

 

【校長だより】中学部の朝礼にて

2022年11月16日 10時08分

11月16日、中学部の朝礼を覗いてみました。

今回は、生徒達と同じ聴覚障がいのある佐藤先生が講話を行いました。

佐藤先生は、コミュニケーションの幅を広げるためのポイントとして、


・普段から意識して正しい手話を覚え、使えるようにすること。

・自分が伝えたことを相手が理解して初めて伝わったと言えること。「伝える≠伝わる」

・佐藤先生は、自分の伝えたことを理解してもらえたかを確認するため、いつも相手の表情を見て判断していること。

・その他、日常生活で役に立つコミュニケーションの方法など。


を気持ちを込めて生徒に話してくれました。

先生であり先輩でもある佐藤先生の話は、生徒達の心に響いたと思います。

コミュニケーションの幅を広げ、自分の世界を広げていってほしいと期待しています。