お知らせ

校長あいさつ

 

 

 本校は、聴覚に障がいのある幼児児童生徒を対象に、幼稚部、小学部、中学部、高等部(普通科・理容科)があり、今年度は、幼児児童生徒21名が在籍しています。在籍数は少ないのですが、個々の状態や発達の段階に応じた指導を行うとともに、校外での学習や交流及び共同学習などを計画的に組み入れ、幼児児童生徒の将来の生きがいにつながるよう教育活動を行っています。授業では、聴覚障がいに配慮した学習はもちろん、少人数の強みを生かした個に応じた学習を行うとともに、各部の児童や生徒全員が集まっての活動、児童会や生徒会の活動など、異年齢集団の活動の場を工夫し、子供たちの対人関係や社会性の向上にも努めています。
 本校は、明治40年(1907年)、当時、余土村村長であり、自らも視覚障がい者であった森恒太郎(盲天外)氏が、盲唖教育の必要性を痛感し、提唱されて、私立愛媛盲唖学校を設立したところから始まります。昭和4年に県立への移管、昭和23年には、盲・聾の分離がなされ、愛媛県立聾学校として愛媛の聾教育を一手に担い、昭和27年南予に宇和聾学校が設立されたことにより、愛媛県立松山聾学校としての歴史が始まりました。
 今年度116年目を迎える本校は、これまでの歴史と伝統を大切にしながら、社会の変化に対応して、一人ひとりを見つめる特別支援教育の充実を実践して参ります。そして、校訓である「強く、正しく、明るく」生き抜く力を養うために、また、地域のセンター的役割を果たすために、教職員が一丸となって取り組んでおります。
 これからも、保護者、同窓会、地域や関係団体の皆様のお力添えを受けながら、聴覚障がい教育の可能性を追求してまいりますので、皆様の御支援、御指導をお願い申し上げます。

 

愛媛県立松山聾学校長 川井 博樹

 

【校長だより】高等部の後期現場実習

2022年11月18日 15時15分

11月18日、本日は高等部の後期現場実習を視察しました。

本校では、生徒一人ひとりに適した就労の実現を目的として、県内企業や事業所にご協力いただき、現場実習を実施しています。

今回はお世話になっております事業所様の中から、松山市の株式会社木下商店様にお伺いして生徒の実習の様子を見て来ました。

実習最終日ということで、仕事の要領を覚えて慣れた手つきで業務ができていて感心しました。作業着もよく似合っていました。

生徒たちには、今回の実習で学んだことを今後の学校生活に生かして、更に成長していってほしいと思います。

ご協力をいただいた企業、事業所の皆様、本当にありがとうございました。

【校長だより】中学部の朝礼にて

2022年11月16日 10時08分

11月16日、中学部の朝礼を覗いてみました。

今回は、生徒達と同じ聴覚障がいのある佐藤先生が講話を行いました。

佐藤先生は、コミュニケーションの幅を広げるためのポイントとして、


・普段から意識して正しい手話を覚え、使えるようにすること。

・自分が伝えたことを相手が理解して初めて伝わったと言えること。「伝える≠伝わる」

・佐藤先生は、自分の伝えたことを理解してもらえたかを確認するため、いつも相手の表情を見て判断していること。

・その他、日常生活で役に立つコミュニケーションの方法など。


を気持ちを込めて生徒に話してくれました。

先生であり先輩でもある佐藤先生の話は、生徒達の心に響いたと思います。

コミュニケーションの幅を広げ、自分の世界を広げていってほしいと期待しています。

【校長だより】宇和特別支援学校(聴覚障がい部門)との交流

2022年11月11日 13時51分

11月11日に、小学部の児童が宇和特別支援学校(聴覚障がい部門)の児童と交流を行いました。

最初はやや緊張気味でしたが、ゲームなどをするうちに打ち解け、楽しく交流ができました。

本校小学部は、現在5クラス8名で、個別指導や個別の支援を行いやすいことが利点です。その一方で、人間関係の固定化や社会性の育成が課題となっています。

今回、初めて会う相手とコミュニケーションをとるという機会は、子どもたちにとってドキドキだったと思いますが、大変貴重な経験になりました。

また、高学年の児童が低学年の児童を優しくお世話するなど、成長した姿も見られ、とても嬉しく感じました。

今後も交流を継続し、両校の児童が相互に学び合いながら成長していってほしいです。

【校長だより】教育支援機器の贈呈式

2022年9月5日 17時19分

本日、県庁で『株式会社「そば吉」様からの教育支援機器贈呈式』がありました。

「そば吉」様は、令和元年度から毎年、本校の教育活動に役立つ物品を寄贈してくださっています。

そして、今年度は、「75型液晶テレビ」と「アクションカメラ」をいただきました。

ともに聴覚障害のある本校の子どもたちに不可欠な、文字、映像、画像などの視覚情報をサポートする機器です。

これらの機器を活用することで、これまで以上に子どもたちが「見やすく・分かりやすい」授業や学校行事、部活動の実施が期待できます。

75型液晶テレビは、さっそく手話パフォーマンス甲子園の演技練習に使用させていただきました。

「そば吉」様のご厚意に深く感謝し、より一層の教育活動の充実に努めてまいります。

大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。

【校長だより】夏休み中間点

2022年8月9日 11時08分

夏休みも中間点です。

猛暑日が続き、大変過ごしにくい毎日が続いています。

幼児児童生徒の皆さんは、楽しく元気に夏休みを過ごしているでしょうか。

夏休み前半は、ウクライナのデフリンピック金メダリスト2選手との交流がありました。
また、暑い中、毎日部活動で汗を流して頑張っている生徒たちもいました。
もちろん、先生方もICT活用レベルアップ研修に参加するなど、
2学期からの授業や行事等の準備を進めています。

それでは残り約20日間、再度、目標を見つめ直し、充実した夏休みを過ごしましょう。